来場者が思わず写真を撮りたくなって、自ら情報発信してくれるようにするには、そのイベントだけでしか撮れない付加価値をつけなければならないと考えていたG社は、情報を集めるために参加した展示会でARに出会いました。
ARで実現できる、イベントスペースにプラスアルファの仕掛けを付与できる技術こそ求めていたものだと思い、G社はさっそく今回のイベント企画に取り入れたいと考えました。
さっそくG社はいくつか案を立て、百貨店に企画を持っていきました。
「チョコレートで描かれたトリックアート」、「キャラクターとのコラボレーション」、「チョコレートに囲まれた部屋」といった企画案と合わせ、ARを活用したオリジナルフォトフレームが出現する案に対して百貨店側が興味を示してくれたため、G社はこの方向で企画を進めることにしました。
売り場面積を確保したまま、限られたスペースでイベントをおこなうために、今回はイートインスペースとイベントスペースを同じ場所に設置し、くつろぎながら食べてもらいつつ、スイーツと一緒にARを活用したオリジナルフォトフレームで写真が撮れる場所を制作しました。
そして、より注目してもらえるように「チョコレートに囲まれた部屋」の案が採用され、部屋の壁一面をチョコレートでデコレーションすることになりました。
百貨店がこの「チョコレートに囲まれた部屋」という企画を発表すると、テレビやウェブサイトのメディアが興味を持ち、ニュース番組にも取り上げられ話題になりました。
こうしたメディアによる事前のPRも功を奏し、イベント開催日からの来場者数は昨年よりも増加しました。
イベント開催中は話題になったチョコレート部屋を一目見ようと、フロアに人があふれるほど多くの来場者が集まりました。
中には「まるでお菓子の家に来たみたい」と、チョコレートの部屋で写真を撮るお客様の姿も目にすることができ、またイベント開催中に実際にSNSで百貨店名を検索してみると、多くの人が「チョコレート部屋」の写真を投稿してくれていることもわかり、百貨店からは「このイベントを開催して良かった」という感想ももらうことができました。
今回のイベントが数多くのメディアに取り上げられたことで、海外からもイベントに関する取材の依頼があり、社内ではインバウンド施策にも貢献できたと満足の声が多かったそうです。
G社は今回のイベント成功という結果を受け、これからもクライアントごとに合わせた、課題を解決するための適切な提案をしていくこと大切にしたいと考えているとのことでした。
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