Case事例

業種:U資料館

展示物の「魅せ方」と「外国語」への対応に、
新たな可能性を見つけたい

解決のポイント
ポイント
コストを抑えつつ、展示物や館内に仕掛けを設定した
ポイント
ARを活用して外国語の表記と音声に対応した
やじるし

解決

見る人へ視覚的にインパクトを与える方法として選んだAR。

S氏は視覚的に訴える方法として、さまざまな方法から拡張現実の『AR』が良いのではないか、と検討しました。
検討にあたって重要視したことは、U資料館が保有している資料を実際にARにした際に認識がされやすいこと、またS氏自身で制作できることの2つでした。

様々なARサービスに問合せ、S氏が実際にサンプルを作っていった中、一番認識スピードが快適で、またどこからでも作業ができるクラウドサービスである『COCOAR』と活用することに決めました。

展示物とスマートフォンをかけ合わせ、未来を見据える。

ARは常設展、特別展合わせ、U資料館内のあらゆる場所で活用されています。
ここに至るまでには、S氏の大きな努力が不可欠でした。

展示物の活用としては、展示されている古文資料にアプリをかざすと、現代語訳がスマートフォン上に表示される仕組みになっており、どの言葉が現代語訳と対応しているか直感的に分かるようになっています。

S氏はこの方法を応用し、日本語だけでなく英語にも対応できるようにしました。
英語バージョンでは、英字と同時に音声も流れるように工夫をしており、U資料館を訪れた外国の方にも展示物についての知見を深めてほしいという資料館の思いを反映しています。

今はまだ英語バージョンのみの制作ですが、今後は他の言語も増やしていこうとしています。


S氏は古文資料だけでなく、屏風の画にもARは対応しており、スマートフォンで読み込むとデジタル復元された画を鮮明に見ることができるようにしました。
この復元ARは来場者にもとても好評で、また近くで見ることができない高い位置の画も拡大しながらスマートフォンで確認することができる上に、履歴からいつでも見直すことができます。

しかし資料館を訪れる人の中には年配の方も多くいたため、スマートフォンを持っていない人、さらにはアプリのダウンロードができずにARを活用できないケースもありました。
そのためS氏は、スマートフォンを持っていない人にも利用してもらえるように、館内にタブレットを常備して、訪れた人に見てもらえるように改善を施しました。

恩恵は来館者だけでなく、研究メンバーにも波及することに。

U資料館の館長は、S氏が中心となって実施しているARの施策について、自身が登壇する講演会などでも積極的に宣伝したこともあり、だんだんと関係各所に認知され、広まっていきました。
また町の新聞にもユニークな試みを始めたことが取り上げられ、地域の人々にもU資料館について最注目されることにつながりました。

今回のARは、資料館に携わる教育機関のメンバーにも良い影響がありました。
古典という分野ということもあり、なかなかデジタル領域が得意ではなかったり、興味のなかった教授や研究者も、ARという新しい技術に触れることで、新たなアイディアが生まれることもあります。
もともと好奇心が旺盛で、とことんまで追求するタイプの人達が多いこともあり、ひとつきっかけがあればどんどん想像が膨らみ、今ではS氏と一緒に次のARを活用した面白い案を企画しているそうです。

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