業種:新聞社P社
P社は新聞の販売店として地元地域に根ざしており、街のあらゆる店舗や家庭とのつながりがありました。
当時P社は、新聞販売の事業のみおこなっていた中で、店舗や企業といった顧客と接点があるにも関わらず、配達だけの付き合いしかできていないことに、社長は機会損失を感じていました。
顧客との接点を活用して何かビジネスができないか、と考えた社長は、折込広告やチラシ制作といった紙媒体の制作に目をつけ、自社でも対応ができるようにと数十年前に印刷機を購入していました。
こうした経緯もあり、折込チラシ制作の事業は今ではP社の大きな柱となっていました。
しかし近年では新聞の購読者数はじめ、チラシ制作などの紙媒体の売上も減少傾向にあり、時代はだんだんと紙媒体からインターネットへ移り変わってきていました。
このままでは事業が立ち行かなくなると感じた社長は、ネット媒体の中でも「ポータルサイト」の運営に注目していました。
新聞を販売していたこともあり、この地域の店舗と元々付き合いが多かったP社は、新しく始めたポータルサイト事業の営業活動を既存のお客様向けに始めました。
その際には、
・ポータルサイトを認知してもらうこと
・掲載店舗数を増やすこと
この2つを目的として営業活動を進め、無料掲載として300社ほど開拓することができ、この地域では比較的大きなポータルサイトとして確立することができました。
しかし多くの店舗からは広告費を取らず、無料で掲載をおこなっていたため、なかなか収益源として確立できていませんでした。
また、紙媒体でもポータルサイトでも、「若年層」をユーザーのターゲットに出来ていなかったため、社長は若者へ周知するためのアプローチする方法を探していました。