業種:印刷会社G社
スターティアラボ社のカスタマーサポートへ連絡をすると、コンサルタントが訪問に来てくれ、現状を相談してみました。
話をしていく中で、『COCOAR(ココアル)』の導入時に思い描いていた目標、現状で何ができていないのか、目標達成のためにまず何から始めなければならないか、といった具体的な部分から見つめ直しました。
そして、コンサルタントからは「クライアントへの提案方法」に改善の余地があると指摘をもらったため、一緒にクライアント先へ訪問することになりました。
訪問するクライアント先は、日頃からポスターを印刷している既存の遊園地でした。
G社の営業マンは、「新しいチラシの提案として、紙媒体にARを付けましょう」と、いつものように提案をしましたが、お客様に話があまり刺さっておらず、煮え切らないのか乗り気ではありません。
今回の訪問でもARの案件にすることができず、諦めようと思ったその時、スターティアラボ社のコンサルタントが質問をしました。
「では、紙やARの話は置いておいて、遊園地を運営していくにあたり、困っていることやこれからやりたい展望などはありますか?」
この質問のあと、遊園地の担当者からは集客や経営、社内での不都合さなど、次々に悩みが出てきたのです。そしてコンサルタントは一言「その悩みに対して、ARで解決できる部分があるかもしれません」
導入後、ARが受注に結びつかなかった原因はここにありました。
しばらく印刷会社G社の営業マンは、「ARって、アプリをかざすと紙から動画が見れるんですよ」という、機能面ばかりを話しており、実際にお客様がARをどのように使えば効果的なのか、どのような悩みを解決できるのか、ということを話せていませんでした。
実際に遊園地に提案された企画は、ARを使って「遊園地にいる動物と記念写真が撮れる」という企画でした。実際の動物との記念写真は、動物へ与えるストレスの関係から実際に触れ合うことは難しい、という悩みがあったため、フォトフレーム型のARを使うことで、抱っこしているような写真を撮ることできる、というものです。
この企画はチラシの制作代に加え、ARの設定費用としても上乗せをすることができたため、トータルで単価アップに繋がっています。
コンサルタントと一緒に実績を作る、という経験ができたおかげで、G社の営業マンは自信を持って『COCOAR(ココアル)』の営業ができるようになりました。
また、『COCOAR』を使っている他社さんが持つARノウハウの共有等もあったことで、印刷物とARを絡めた企画を立てることがだんだん楽しくなってきたといいます。
その中から、「商店街のイベントにも応用ができるのではないか?」という声に結び付き、街のイベント協会へ話を持っていきました。
ARの活用実績を元に、商店街イベントにおける集客での活用方法について具体的な話をしてみると、面白そうだと興味を持ってもらい、ARを使ったイベント告知の仕事が決定しました。そして、付随する印刷物を任せてもらうことにも繋がりました。
驚いたことに、こうしてAR事業が軌道に乗ってきたことをきっかけに、映像制作を学び始めた社員が現れたのです。
「どうせならすべて自分たちでできるようになりたいですからね」と前向きな発言も増えました。
初めは導入に否定的だった常務も、今では一番のアイディアマンとなり、「次はあの企画をやってみよう!」と張り切って、『COCOAR』を使った営業活動に力を入れています。
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