業種:印刷会社P社
社長からの鶴の一言で販促ツール・サービスの企業が集まる展示会に出展することにしました。
しかも印刷会社ということは伏せ、自社のメイン商品としてARを全面に押し出すことに。
P社の担当者は不安もありましたが、受注に繋がるチャンスかもしれないと、印刷物の付加価値としてARを紹介するのではなく、ARの付加価値として印刷物を紹介するスタンスとしました。
展示会のブースでは、ARを全面に押し出すために、宝探しイベントを行うことにしました。
自社のブースにARを設定した地図を設置し、 用意したiPadで、来場者に参加してもらい、宝探しを体験してもらうことが目的です。
この宝探しゲームは、ショッピングモールなどの現実世界はもちろん、チラシや雑誌などの誌面でも可能なので、施設の回遊率や紙媒体の読込率アップに非常に効果的であることをアピールしました。
この宝探しは珍しかったせいもあってか、展示会で速報として取り上げられるほどでした。
2日で企業と交換した名刺は1000枚近くにのぼりました。
P社は多くの企業がARに興味を持っていることを知り、いままで消極的だった営業姿勢を改めることを決めました。
大盛況のうちに終わった展示会でしたが、獲得した名刺の使い道にP社は悩んでいました。
テレアポをするにもマンパワーが足りなかったのです。
そこで、ARの運営会社に相談したところ、マーケティングオートメーションツールを紹介され、利用することに。
P社は展示会で獲得した名刺宛にホワイトペーパーのダウンロードや自社が長年培ってきた販促のノウハウをメール配信しました。
そして、閲覧数の多いクライアントからテレアポをし、訪問に繋げていったのです。
展示会で名刺交換した企業のひとつに音楽関係の大手企業がありました。
その企業から、CDの販売ショップで集客するためにARを活用したいという問い合わせがありました。
打ち合わせを重ね、最終的にポスターにスマホをかざすと、フォトフレームが現れるコンテンツなどを実施。
コンテンツはとても好評で、このクライアントとは5案件ほどお付き合いが続いています。
P社は売上とともに会社の実績を増やすことができました。
その他にも、ヘアサロンの会報誌やホームセンターの広告、アパレルブランドのカタログなど、活用の幅は多岐に渡っています。
それからP社は新規顧客にはかならずARの提案をすることにしています。
「AR」という言葉自体は世間に浸透してはいるものの、使い方や実際に体験している人はまだまだ少ないと感じているそうです。
テレアポで反応が悪くても、現場では正反対の良い反応であることがほとんどなのだとか。
自社の武器として、これかれも活用の場を増やしていくことを目標としていくそうです。
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