業種:制作会社C社
取引先からの紹介や、ウェブサイトからの問合せで仕事をもらってきている、とある地方の制作会社C社。
制作の依頼を待っているだけでは、仕事が減ってきていることは明確でした。
クライアントは高校や大学といった教育関連、地元に根ざした中小企業が中心です。
その中でC社は、学校案内や企業紹介パンフレットなどを中心に制作しています。
仕事量としては十分ありますが、最近の制作物の傾向として、コンペを開催して決まるケースも増えてきており、社長は今後のためにも「取引先を増やしていかなければ」と考えました。
取引先を増やす方法としては、
・ウェブサイトからの問合せ増加
・新規の営業活動
この二つが考えられます。
しかし、社内を見渡すと制作において経験豊富なディレクターやデザイナーはいますが、営業経験があるのは社長と半年前に中途入社したディレクターの二人だけ・・・
C社には、本業の制作活動もしながら、新しく営業活動を並行しておこなっていくだけのリソースはありませんでした。
先日、毎年制作をしている某私立大学のオープンキャンパスのパンフレットの打合せに行った際に、大学の担当者から話を聞く機会がありました。最近では私立大学の受験料割引といった制度が拡充され、受験生一人あたりの受験校数が増加しているといいます。
しかし、大学の数も増えていること、国立大学や他の私立大学との併願といったパターンも増加しているため、実際の入学者を獲得することが難しいとのことです。大学の担当者は、「どうしたら志願者を増やし、さらに入学希望者を増やしていけるのか」という施策を、常に模索しているそうです。
社長は「自分が請け負っているパンフレット制作で、何か力になれることはないか」と考えましたが、すぐにはアイディアが浮かばず・・・。
社長はあらゆるところから情報を集めることに。
続きを読む