トップページ > マーケティングTOP > ハシオキ > 学校関連AR施策 9選

Columnコラム

学校関連AR施策 9選

▼もくじ
1.「実物のようなオブジェクトを教室に持ち込む」グーグル、ARアプリを無償公開
2.町田市立小山中央小学校、AR技術を活用した作品展を開催
3.市川市の日出学園の学園祭にて、授業の応用からうまれたARスタンプラリーを開催
4.AR動画が学習をサポート、明治図書出版の「最新理科資料集」がわかりやすい
5.インバウンドと相乗効果「中学英語で京都を案内しよう」で英語学習
6.「2019年度版 埼玉県公立高校紹介」では、ARで制服の着せ替えができる!
7.園児の様子をもっと知りたい、おのみなと幼稚園が「園だより」でARを活用
8.洪水や火災をARで疑似体験、教育現場での「バーチャル避難訓練」が話題に
9.私立大学の二松学舎、創立140周年記念の学校紹介アプリでARを利用



「実物のようなオブジェクトを教室に持ち込む」グーグル、ARアプリを無償公開



グーグルは、2018年5月、教育用アプリ「Expeditions」にARの機能を追加し「Google Expeditions AR tours program」を無償公開しました。

同社は、VR/ARの教育現場での活用に力を入れており、先行して公開されている「Expeditions」は、スマートフォン向けのVRゴーグルを使って世界中の社会科見学を可能にする教育用アプリです。グーグルは自社のブログの中で、VRは「バーチャルな校外学習に生徒を連れて行く」機能を、ARは「実物のようなオブジェクトを教室に持ち込む」機能を紹介しています。

今回一般公開された「Expeditions AR tours program」では、およそ100件のARツアーを体験することができ、このツアーでは芸術、生物や文化的な特徴といったオブジェクトを教室で展開させることができます。こうしたアプリの活用によるVR/ARの体験は、質の高い学習理解を進めるもので、今後ますます教育現場に浸透していくことになるでしょう。

Expeditions で授業にリアルな体験を


町田市立小山中央小学校、AR技術を活用した作品展を開催



東京都町田市の、町田市立小山中央小学校で、2018年11月、AR技術を活用した作品展が開かれました。
この取り組みは同校が生徒数の多い大規模小学校であり、児童が作品に込めた創意工夫や思いを伝えるためのスペースが十分に取れないという課題を解決するためのものでした。

展示では、スマートフォンやタブレット端末で、タイトル・作者名の脇にあるマーカーを読み込むと、作品のコンセプトや頑張ったポイントなど、児童による作品の紹介文が、ARで表示され読むことができます。
また、今回の展示では、学年ごとの作品の制作風景や紹介動画のARパネルも用意され、完成した作品だけでなく、児童が作品を作り上げるまでの様子を見ることができます。当日は、保護者も多く来場し、自分の子どもや子どもの友達などの紹介文をARで読み込んでいました。

今回のようなARの活用は、展示スペースの節約のみならず、児童が展示を客観的に解説することによる、言語コミュニケーション能力を育てる効果もあり、今後の教育でのAR活用の参考例となっています。

町田タウンニュース(2018年11月22日号):小山中央小 AR技術活用の展示開催

 

市川市の日出学園の学園祭にて、授業の応用からうまれたARスタンプラリーを開催



千葉県市川市の学校法人日出学園が開催する日出祭では、ARを利用したスタンプラリーを実施しました。

日出学園はICT教育に力をいれており、日出祭では例年、消しごむはんこを利用したスタンプラリーをおこなっていましたが、この年は「デジタルコンテンツ演習」を履修している生徒が企画をして、ARアプリを利用したスタンプラリーをおこないました。

学園内の各所のポイントでスマートフォンをかざすと、スタンプが取得できます。ARのマーカーとなる写真や絵は、文化部に提供してもらい、表示される動画は、生徒自身が「デジタルコンテンツ演習」で学んだ3D造形を応用して制作しました。
当日は、多くの来場者がスタンプラリーに参加し、親と一緒に学園内を回る低学年の児童の姿も見られました。

今回のスタンプラリーは、生徒が学んだ技術を現実と結びつけて自由に発想したことから実現されており、日出学園が、ICT教育に力を入れてきた成果だと言えるでしょう。

学校法人日出学園 活動日記:ARスタンプラリー
日出学園中学校・高等学校 武善紀之教諭:実践報告


AR動画が学習をサポート、明治図書出版の「最新理科資料集」がわかりやすい



明治図書出版は、ARを活用した中学校向けの教材「グラフィックサイエンス 最新理科資料集」を刊行しました。

この資料集では、ARアプリをダウンロードしたタブレットやスマートフォンをかざすと、「金星の満ち欠け」や「突沸のようす」など、誌面の写真や図が動画になって再生されます。また、臓器を実際の人に重ねて見ることができたり、竜巻を教室に出現させるなど、楽しめるコンテンツもあり、理科への興味づけに最適なものとなっています。

この資料集を採用した現場でのARの利用をみると、各単元の授業の前後に閲覧数が上昇しており、予習や復習での利用効果がわかりました。また、教室でも先生が生徒にAR動画を見せながら授業をおこなうケースがひろがっています。

近年の教育現場ではICT化に早急に対応するよう求められており、教育方針としてもアクティブラーニングといった参加型の授業の重要度が増しています。今回の資料集は、そのような現場の要請にこたえた好例と言えるでしょう。

明治図書出版 最新理科資料集



インバウンドと相乗効果「中学英語で京都を案内しよう」で英語学習



京都新聞社が2018年に刊行した「中学英語で京都を案内 名所編・伝統産業編」は、ほぼ全ページにARが利用されています。

各ページの社寺や工房写真などの掲載写真にARアプリをかざすと、各名所や職人を撮影した関連映像と、ネイティブスピーカーによる英会話を視聴でき、中学レベルの英語で実践的な会話力が身に付く仕組みとなっています。

京都はインバウンドに対して自治体が力を入れており、年々増加する観光客を一般の方でも案内できるよう、さらに中学生や若い人でも京都の魅力を外国人に伝えることができるように動画を使ってわかりやすく解説をしています。

刊行後、学生の購買だけでなく、英語を勉強しはじめたいという、5、60代の購買も広がりをみせており、社会人の体験学習にもARの効果があらわれています。

京都新聞企画事業株式会社:中学英語で京都を案内しよう 名所編・伝統産業編

 

「2019年度版 埼玉県公立高校紹介」では、ARで制服の着せ替えができる!



さいたま市の関東図書株式会社が刊行した「2019年度版 埼玉県公立高校紹介」には、ARを利用することで、制服の着せ替えができる機能がついています。

この本には、埼玉県内の公立高校131校の学校紹介・部活動・入学者選抜などのデータと一緒に各校の制服の写真も掲載されています。そこで各学校の制服写真画像にCOCOAR2アプリをかざすと、ARで制服が表示され、事前に撮影した自分の顔写真をあわせることで「制服の試着体験」ができます。

公立高校進学に欠かせない情報を得るのと同時に、気になる学校の制服を全て見られることで中学生の入学意欲の向上につなげることが可能です。このように、教育現場でのARの活用は、学習のための効果だけではなく、入学の意欲向上や、進路選択のためのより深い情報を得る手段としても利用され始めています。

関東図書株式会社:2019年度版 埼玉県公立高校紹介



園児の様子をもっと知りたい、おのみなと幼稚園が「園だより」でARを活用



和歌山市の、おのみなと幼稚園では、保護者から園児の様子をもっと知りたいという要望が多く、「園だより」でAR動画を視聴できるようにしました。

月に一度、配布される「園だより」の写真に専用ARアプリをかざすと、動画で園児の様子を見ることができます。「園だより」は、保護者にしか配布されないので、基本的に保護者しか見ることができません。また、専用のARアプリで動画を視聴するため、動画やURLが、外部に流出する可能性が低く、セキュリティ効果が高いことがARが採用された主な理由です。

動画の閲覧数の統計をみると、1つの写真あたり、約3回の閲覧があり、これは、ひと家族の中で3回の表示があるということで、特に行事に参加できない父親から好評を得ています。セキュリティ面でも安心ができ、家族の満足度が高いため、ARのこうした利用は、今後も増えていくかもしれません。

おのみなと幼稚園


 

洪水や火災をARで疑似体験、教育現場での「バーチャル避難訓練」が話題に



ARによって実際の洪水を疑似的に再現することで、防災意識を向上する取り組みが話題を呼んでいます。

愛知工科大学工学部の板宮朋基教授は、VR/ARを活用した防災教育や、医療分野に関するアプリ開発などをおこなっており、ARアプリ「DisasterScope」を使用した動画では、部屋の中に濁流が押し寄せて、水深が0.5メートルから1メートル、やがて2メートルへと達していく様子を見ることができます。

「DisasterScope」は、小中高校などでの避難訓練や、自治体主催の防災イベントなどで活用することが可能で、すでに実用化も進んでおり、東京都三鷹市の小学校をはじめとして、避難訓練のツールとして使用されています。

このアプリは、洪水の他にも火災時の状況をARで再現することもでき、ARによる実寸大の体験と、ゴーグルを用いた没入型教育をおこなうことで、災害時の避難行動がより身に付きやすくなる効果が期待されており、教育現場での活用の広がりが予想されています。

VRInside:ARを活用した「バーチャル避難訓練」アプリ

 

私立大学の二松学舎、創立140周年を記念してARアプリをリリース



東京都の私立大学の二松学舎は、学校紹介のアプリでAR機能を活用しています。このアプリは、二松学舎の創立140周年を記念したもので、二松学舎は近年では「漱石アンドロイド」など、テクノロジーを積極的に活用した取り組みをおこなっています。

今回リリースした学校紹介アプリでは、オフィシャルキャラクター「ねこ松」が学校への道順を教えてくれるAR道案内や、 360°パノラマを使った校内紹介、ARスタンプラリーなど。 いずれもテクノロジーが身近に感じられるようなユーモアのあるコンテンツが盛りこまれています。

また、アンケート機能や通知機能も兼ねそなえており、オープンキャンパスにおとずれた受験生や、在校生や卒業生にとっても有益な情報を手軽に得ることができ、教育機関においての情報発信の好例と言えるでしょう。

二松学舎案内アプリ

PAGE TOP